FC2ブログ
07«1.2.3.4.5.6.7.8.9.10.11.12.13.14.15.16.17.18.19.20.21.22.23.24.25.26.27.28.29.30.31.»09

よそものネット

在外邦人と賛同者の 脱原発ネットワーク

フクシマからジュネーヴへ 国連人権理事会で訴えた母子がパリで語る「原発事故と避難生活」 

   ジュネーヴの国連人権理事会で3月19日、汚染地域から避難した3家族8人の派遣団が、原発事故と避難生活の現状について訴えました。3家族はグルノーブル、ヴァランス(CRIIRAD)、リヨンで講演したのち、パリへ。そのうち、区域外避難者のための「ひなん生活を守る会」を立ち上げた草野さん母子が日本カトリックセンター3月23日、区域外避難者(政府、自治体は自主避難者と呼んでいる)の苦悩と福島の現状を語ってくれました。

「自主避難って言葉はおかしいのです、私たちは自らの意思で喜んで避難したのでなく、子供を守るため、避難区域外で公的支援がないなか、やむなく避難したのです。今、その避難住宅からも追い出されようとしています」

   事故当時、草野さん一家は福島県第2の都市、いわき市に住んでいました。文科省が飛行機を飛ばして測定した汚染マップでは、いわき市の北で汚染が止まっています。草野さんが、このマップに測定飛行機の航路マップを重ね合わせますと、おやまあ、飛行機はいわき市や福島市など人口の多い地域を巧妙に避けていたことがわかります。いわき市が避難区域外とされたのは、そういうトリックのためだったのです。

   草野さんはまた、福島県立医科大に建設された「ふくしま いのちと未来のメディカルセンター」の見取り図を見せてくれました。肺などに転移した甲状腺がんのアイソトープ治療(RI治療)を行う国内最大の入院病棟ができ、その上の階には、PICU(小児集中治療室)が設置されています。草野さんの息子さんたちはお元気ですが、こうした施設で苦しい治療を受ける子供に何もしてやれない親の苦しみを語るとき、草野さんは涙を流さずにはおられませんでした。

  7階建てのこのメディカルセンターはほぼ子供向けで、福島の子供たちの健康被害がいかに深刻であるかを物語るものです。それでもなお、医療関係者や当局は、原発事故との因果関係を否定し続けているのです。


   草野さんの長男は、転校先でのイジメがなによりも辛かった、七夕の短冊に「天国に行きたい」と書いたこともある、と語りました。今は避難者であることを隠して、遠くの学校に通っています。教師や教育委員会の対応のひどさを聞くと、日本の教育はもう壊れてしまっているのか、と恐怖を覚えるほどです。草野さんはまた、家屋被害の差異、補償の違いや嫉妬などで避難者が分断されている、いや、分断させられている状況についても語りました。

   フクシマから避難したママ・シンガー、YUKARIさんもちょうどパリ滞在中で、この場に参加して歌ってくれました。いわき市に住んでいる時、知りあう機会がなかった二人は、同じ避難住宅に住んで知り合い、パリで再会したのです。

 「よそもの」ネットワークで流される情報などから頭で知ってはいても、こうした生の証言を聞くと、心の奥深くに響きます。生の声を聞くことがいかに大事か、を思い知らされた講演でした。このような機会があればまた色々な人の証言を聞きたいものだと思います。

   草野さんは、福島原発被害東京訴訟の原告にも加わっています。全国で30以上、同じような訴訟が起こされていますが、草野さんたちは3月16日、地裁で勝訴しました。賠償額は少ないですが、区域外避難者が被害者として認められた最初の判決でした。これまで泣いてばかりだった草野さんたちに、笑顔が戻る日が来るよう、また、高裁でこの判決が覆されないよう、私たちも声援の声を上げていかなければなりません。

スポンサーサイト

category: アクション

cm 0   tb 0   page top

コメント

page top

コメントの投稿

Secret

page top

トラックバック

トラックバックURL
→http://yosomononet.blog.fc2.com/tb.php/361-9170d5c0
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

page top

プロフィール

最新記事

最新コメント

最新トラックバック

月別アーカイブ

カテゴリ

よそものネットにようこそ

メールフォーム

メールアドレス